母の場合 。。。 脳塞栓
母のその日は突然にやって来ました。
ある夏の夜・・・脳梗塞・・・脳塞栓・・・
そしてそれは心臓の老化が原因でした。
脈が極端に遅くなっていており(洞機能不全症候群による徐脈)
血のめぐりが弱くドロドロになりタール状になり心臓内に付着。
それが入浴で血行が良くなった時に剥がれて流れ出し
やはりヘドロのように付着して細くなった血管に詰まり
脳に血液が行かなくなった、あっと言う間の出来事でした。
それまでの自覚症状は無く、予兆も無かったようなので
本人には何が起きたかわからぬまま
この先もわからぬまま・・・
脳梗塞には一般的な、脳内の血管が詰まる脳血栓と
母のような脳塞栓とがあり、こちらは2割程度だそうです。
心臓から出た動脈が胸で枝分かれをしており
脳へ向かう三本の血管うちの左脳(考える脳、記憶する脳)への
血管が詰まり、左脳の大部分がダメージを受け死滅し
右半身麻痺、完全失語、右脳に流れる血管からの毛細血管で
わずかに救われた記憶力、分析力以外、大部分を失いました。
ただ、とても驚く事に!
死んだ脳は元には戻りませんが、生きている脳が進化するのです。
日々の刺激やリハビリで、本来と違う働きを補うようになるのです。
もちろん失ったものの多すぎる母には、それでは不十分過ぎて
普通の生活は望めないどころか、“痴呆”という事から言えば
かえって、介護をする側には厄介になってしまいましたが・・・
☆前記事の「痴呆の色々」
↓
(2) 脳血管性痴呆
○ 脳血管障害が原因
まだら痴呆、感情失禁、抑うつ、認知障害がみられる
倒れてから早いもので半年
予断は出来ず、意識が戻るかどうか・・・とまで言われたのが
車椅子を左の手足で器用に操り動き回る
左手で自力で食べている
介助されつつも花を生ける
しかし・・・
書く文字に意味は無く、読む事も出来ず
動いて危険で目が離せず
鼻をかむ事すらわからず
昨日の事を知らない・・・
摩訶不思議な痴呆の
一人では生きてゆけないに人になってしまいました・・・・・・